日常診療している私としては、海外の情報を仕入れることが難しい。実際の情報はネットや飲みにいったりを通じて、教えてもらっているのが現状である。それでも教えてくれるのは私を評価しているというより、私の手元に生の情報があると考えているからだろう。今日はサイクバスターさんのブログから、基本的な情報を抜き出してみることにした。
マーチン・ケラーとその他21名の著名児童精神科医らが、「この研究は青年期の大うつ病治療におけるSSRI、パロキセチンの有効性と安全性を示すエビデンスを提供するものである」と報告。グラクソ・スミスクライン社の内部書類には、「この研究は[パキシル]が実際には青年期うつ病治療における有効性を示しておらず、公表が望まれる論文ではない」と認める中で、研究者はこうした結論を導き出していた。
>>要するにゴーストライターがウソを書いたということ。抗うつ薬はそういうウソが基本で作られている。
「再発性うつ病における抗うつ薬の継続的及び維持的使用」 再発率の比較 (2年後転帰)
抗うつ薬の継続的使用時:60.4% 抗うつ薬の断続的使用時:63.4% 抗うつ薬の使用なし:26%
イリノイ医科大学のマーチン・ハロウの「統合失調症患者群の15年転帰」という米国国立精神保健研究所の補助金による研究でも、薬服用なしで40%が回復していたのに対して薬服用ありでは5%だった。
>>薬を飲むともう終わりって書いたことあるけど、ちゃんとデータにでてるなあ。全員とまでは言わないけど、9割以上の人が薬飲むこと自体無駄なんだろう。
『プライマリ・ケアにおける不安障害と抑鬱障害の転帰』‐Ronalds, C. British Journal of Psychiary 171 (1997): 427-3.
概略:うつ病患者148人を対象にイギリスで行われたこの研究では、服薬していない患者群は6ヶ月で症状が62%軽減したのに対し、投薬治療群ではわずかに33%であった。
『再発にかかわるうつ病治療』‐Weel-Baumgarten, E. Journal of Clinical Pharmacy and Therapeutics 25 (2000):61-6.
概略:オランダ人研究者による10年時転帰のレトロスペクティブ研究。抗うつ剤による薬剤治療を受けずに回復した患者は76%で、その後一度の再発もなかったのに対し、抗うつ剤の投与を受けた患者では50%であったことが明らかに。